[ completion date ] |
2018/10 |
[ design ] |
【意匠設計】大林組名古屋支店 一瀬直樹 角田泰孝 塚田恭子
芝井健一 鈴木萌 + 笹野空間設計 笹野直之 伊藤睦子 木美の里
【構造設計】藤尾建築構造設計事務所 藤尾篤 田中理紗子
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[ design concept ]
周辺はのどかな雰囲気の残っている丘陵地で、この建物はそこに拠点を構える企業の主導する保育園として計画されました。
三角形の計画敷地は東側に道路、南西側に法面、北西側は駐車場に囲まれていました。
配置計画では、建物のボリュームを1つの塊とすると、南に面する室が限られてしまうため、機能単位に分解したボリュームを組み合わせるように配置し、
各ボリュームに囲まれた中央の広場(ホール)の上に大屋根をかけるという方法をとりました。
この方法により、ニーズに応じた2つの園庭を確保し、敷地を有効利用できるだけでなく、建物の魅力を高める様々な工夫を可能にすることができました。
生活の中心となる年齢別の保育室は、子ども達に親しみやすい住宅に近いスケールの空間に抑え、一方で大屋根の下の広場(ホール)は高天井の躍動的な空間としました。
各ボリュームの間や、大屋根と下のボリュームの間から光や風を積極的に採りこむことにより、心地よい落着きと伸びやかな開放感を両立しています。
また、大屋根の庇は夏期の直射日光を遮りつつ、南の高窓から冬期の日射を採り入れるよう計画し、各所に設けた通風窓は中間期の冷房負荷を軽減しています。
この建物が子ども達の健やかな成長の舞台として、ふんだんに使われた天然木のぬくもりと共に、子ども達を温かく包み見守っていてくれるようにと願っています。
[ structure ] |
]木造軸組み工法 平屋建て |
[ total floor area ] |
313u(95坪) |
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