[ name ] 陶原の家
[ location ] 瀬戸市陶原町
[ completion date ] 2013/12
[ design ] 笹野空間設計 笹野直之 西田陽一
[ design concept ]
 築28年鉄骨造2階建ての店舗併用住宅が計画の対象でした。1階に料亭と治療院があり、2階にあった親世帯の住居を子世帯が譲り受けてのリノベーションです。

 依頼主であるご主人が子供として育った住宅であり、気に入っているところ、改善したいところ、がある程度はっきりしていました。このマイナス面を整理してプラスに転換することを狙いプランを進めました。少しうす暗い印象のリビングは南の開口部を大きくすることとその外側にあるバルコニーを少し広げることによって、大幅に開放感を増やすことができました。このバルコニーは気候の良い時期には内部空間の延長として、心地よく飲食を楽しめるようになっています。また、リビングとつながるダイニングキッチンはキッチンの床を1段下げることによりカウンター1枚を共有する一体型とし、食事をしている家族と調理をしている奥さんが一つ同じ話の輪に入れるようになっています。

 また、当初やや手狭であった水廻りは一つ一つにゆとりを持たせ、一ヵ所にまとめることにより使いやすく合理的になりました。通用口の近くにシューズクロゼットをしっかり確保し、整理しやすく心地よく使えることに配慮してあります。

 既存建物に少しの工夫と配慮を加えることにより、開放感と落ち着きとを両立した心地よい住宅となりました。
[ structure ] 鉄骨造
[ total floor area ] 163.84u(49.6坪)※2階部分
[ contractor ] 株式会社信和建設
[ photo ] 車田写真事務所